〈朝起きると首が痛くて回せない!寝違いの原因とメカニズム〉

こんにちはボディコーチ院長上野です!
この時期になると意外と多い首の寝違い。朝起きると首が痛くて左が向けない、うがいがしたくても上を向けないなんてこと一度は経験があると思います。私も何回か経験があります。

この寝違いというのはいったい何なのでしょうか?何が原因で、首がどうなっているのでしょうか?今日はその辺をご紹介いたします。

首の寝違いとは?

寝違えの正式名称は、急性疼痛性頚部拘縮といいます。寝違いは、主に睡眠中に首や肩が不自然な姿勢になり、その結果、朝目覚めたときに首や肩が痛くて動かせないといった状態を指します。この痛みは通常、数日から一週間程度で自然に治ります。

主な原因

たまたま変な寝方をしてなることもありますが、実は寝違いになってしまう背景には色々と影響しています。例えば、食いしばりや歯ぎしりをしている方は普段から首に負荷がかかり寝違いが起こりやすくなります。過剰にストレスを受けると寝ているときに首肩に力が入りなってしまうこともあります。その他にも首が冷えたり、時期的なものだったり、肩こりが溜まりすぎたり、枕を変えたりと様々です。

寝違いはスパズムである

スパズム(spasm)とは、筋肉が意図せずに強く収縮する現象を言い、医学的には不随意収縮筋攣縮(きんれんしゅく)と表現します。簡単に言うと筋肉が急にめちゃくちゃ緊張して過敏になっている状態です。過敏になっているので、少しでも動かしたり、押したり、力が入ると痛みが走ります。

筋攣縮は筋スパズムともいい、自分の意思とは関係なく局所的に筋肉の収縮が起こっている状態。筋肉が痙攣し、血管を圧迫することで、虚血状態となり疼痛が生じる。発生のメカニズムとして、侵害受容器が刺激を感知し、脊髄へ電気信号を送る。脊髄から脳へとシナプスを介して情報が伝達されていき、大脳の体性感覚野で痛みを感知する。また、同時にα運動ニューロンと交感神経節前ニューロンに作用し痙攣を引き起こす。筋攣縮と同時に発痛物質が放散されるため痛みが生じる。

寝違いが起きたらどうしたらよいか?

基本的に無理はせず、リラックスして過ごせば3~4日で痛みは収まります。整体でも寝違いを治せますが、なってしまったその日は過敏状態なので、次の日に来院されるとよいでしょう。

寝違いが治らないまたは悪化する場合

一週間たっても一向に改善しないまたは悪化する場合は、頸椎ヘルニアの可能性があります。手や腕にしびれが出る場合は確実です。その際は整形外科に受診しましょう。

頚椎ヘルニアではなかった場合は、元々首肩のコリがたまっていたり、頚椎の歪みがあったりしているせいで治りを悪くさせているので、整体でしっかり診てもらいましょう。

寝違いにならないようにするためには

一番いいのは寝違いにならないように気を付けることです。特に今の寒くなる時期は寝違いが多くなるので以下の項目を参考に気をつけてくださいね。

1: 毎日ゆっくり湯船につかる
2: 寝る前に首や肩を伸ばす
3: うつ伏せで寝るのをやめる
4: 首を冷やさないようにする
5: 寝る直前ギリギリまで携帯は見ない
6: 深呼吸などしてリラックスする
7: 日頃から疲れを貯めないようにする
8: 肩こりがある方は整体に行って治す
9: 睡眠環境を整える
10: ”めぐりずむ”などで目を癒す

寒くなると、急な痛みや肩こり、腰痛、神経痛、関節痛など出やすい時期なのでお気を付けください。何かお困りなことがあれば遠慮なく申し付けくださいね。