こんにちはボディコーチ院長上野です!
最近、足が痛む、しびれるというお客様が増えてきました。これらはいわゆる坐骨神経痛と言われているものですが、なぜこの時期に増えてしまうのでしょうか?まず原因の1つは寒さです。
坐骨神経は特に冷えに弱く、寒さが刺激となって座骨神経痛が引き起こされやすくなります。
本日はこの坐骨神経痛についてお話いたします。
坐骨神経とは?
坐骨神経痛とは、何らかの原因で坐骨神経が痛みを引き起こしているものです。坐骨神経というのは腰からお尻、そして足後面に下がるように走行している神経の名前です。
坐骨神経は背骨(腰椎)から出てきて、骨盤の中を通り、お尻の真ん中にある梨状筋という筋肉の間を擦りぬけ、ももうらの筋肉であるハムストリングの中を通り、ひざ下より分岐してすねや
ふくらはぎを走行します。
坐骨神経痛の原因は?
先にも言いましたが、坐骨神経痛というのは、この坐骨神経が何らかの影響で刺激され痛みやしびれを引き起こすものです。ではその何らかの原因とは何なのでしょうか?大きく原因を分けると2種類あります。まず一つは、いわゆる病気からくるもの。もう一つはそれ以外からくるものです。
◇病気からくるもの◇
1) 椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、背骨の間にあるクッションのような構造である椎間板の中の髄核が、なんらかの理由で正常な位置からずれたり、突出したりする状態を指します。この髄核が突出することで、近くを通る神経を圧迫したり、炎症が起き痛みやしびれを引き起こします。
2) 変形性腰椎症
変形性腰椎症とは、腰椎(腰の部分の脊椎)が加齢や過度の負荷により変形し、椎間板や骨、関節に異常が生じる状態を指します。具体的には、椎間板の劣化や椎体の変形、骨棘(こつきょく:骨の突起)が発生することが多いです。この変形によって神経が圧迫されることで、腰痛や足の痛み、しびれなどの症状が現れます。
3) 腰椎すべり症
腰椎すべり症は、背骨の腰椎部分で一つの椎骨が前方にずれる状態を指します。このずれにより、神経が圧迫され、腰痛や足の痛み、しびれなどの症状が現れることがあります。原因としては、加齢による椎間板の劣化や、外傷、先天的な脊椎の異常などが考えられます。
4) 脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症とは、脊椎の中心を通る脊柱管が何らかの原因で狭くなり、神経が圧迫される状態を指します。脊柱管が狭くなることで、腰痛や足のしびれ、歩行困難などの症状が現れます。原因としては、加齢による椎間板の劣化や、骨棘(こつきょく:骨の突起)の形成、椎体の変形などが挙げられます。
5) 感染によるもの
まれに帯状疱疹や脊椎炎など細菌やウィルス、病原菌によって引き起こされることもあります。
もしも腰や横腹に湿疹が出始めたら帯状疱疹に間違いありません。すぐに病院に行きましょう。
6) その他
糖尿病などの疾患が坐骨神経を侵すことがあります。また外傷によって神経が損傷され発症することもあります。
これらを見ると、怖いですよね。中にはこういった原因もあるのは確かです。しかし、大半の坐骨神経痛は病気以外のものがほとんどです。
◇病気以外からくるもの◇
1) 筋肉の硬さ
”坐骨神経とは?”で説明した通り、坐骨神経は筋肉の間をすり抜けて走行します。腰の背骨付近の筋肉、お尻にある梨状筋、もも裏のハムストリング、膝裏の膝窩筋、ふくらはぎの筋肉、脛の前にある前脛骨筋など。これらの筋肉が硬く凝り固まると坐骨神経を圧迫します。すると締め付けられた部分より下に痛みやしびれ、重だるさ、冷え感、力が入りずらい、皮膚の感覚が鈍くなる(知覚鈍麻)を引き起こします。これらのことを絞扼性神経障害といいます。
2) 冷え
坐骨神経に限らず、神経は冷えに弱い特性を持っています。腰やお尻付近にある坐骨神経は比較的表面に存在し、腰を冷やした、冷たい椅子に座っていた、寒い外でずっといたなどで神経を冷やすと一時的に座骨神経痛を引き起こすことがあります。
これらの見分け方
坐骨神経痛の原因が病気からくるものと病気でないものの見分け方は、椎間板ヘルニアと帯状疱疹など細菌感染によるものは、足の痛みやしびれが強烈です。したがって病院に受診しましょう。脊柱管狭窄症の場合は歩く時に足の痛みやしびれが現れ歩行困難となります、でも少し休むと症状が落ち着くという特徴があります。変形性腰椎症やすべり症は身体を後ろに反らすと足の痛みが誘発されることがあります。椎間板ヘルニアも同じです。それ以外は病気でないものの可能性が高いです。
もしも座骨神経痛になってしまったら・・
直接当院にいらしてもらっても問題ありませんが、心配であれば整形外科に受診していただき、自分の坐骨神経痛の原因を調べてもらいましょう。当院では感染や糖尿病、外傷以外の坐骨神経痛あればしっかり対応できます。
坐骨神経痛の予防
やはり、普段からならないように注意しておくことが大切です。
1) 適度な運動
腰や脚の筋肉を強化し、柔軟性を保つために、定期的な運動を取り入れましょう。ウォーキングやヨガがおすすめです。
2) 正しい姿勢
長時間同じ姿勢で過ごすことを避け、常に背筋を伸ばして良い姿勢を保つことが重要です。
3) 重い物を持つ際の注意
重い物を持ち上げる際には、腰を使わずに膝を曲げて持ち上げるようにし、無理な負担をかけないようにしましょう。
4) 体重管理
過剰な体重は腰に負担をかけるため、適切な体重を維持することが大切です。
5) ストレス管理
ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、坐骨神経痛の原因になることがあります。リラクゼーション法を取り入れてストレスを軽減しましょう。
6) 身体を冷やさないこと
毎日湯につかる、薄着は避ける、寒い所に長時間いない、職場が寒ければひざ掛けをする、腰にホッカイロを貼るなどで気を付けましょう。
もし坐骨神経痛が出ていたり、腰痛があったり、今後が少し心配な方は是非当院にいらしてくださいね。
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