〈腰は歪んで硬いがでも痛くない理由〉

先日来院された30代男性の方は肩こりが辛くてお見えになられたのですが、身体全体をチェックしてみると、骨盤は歪み、腰の筋肉も硬くなっていました。でも腰はつらくないとのこと。

これはどういうことなのでしょうか?骨盤は歪んでるし、腰の筋肉も硬くなっている。腰痛の条件を満たしているが、痛くはない。

まぁこういったことはよくあります。まず一つは肩こりが辛すぎること。人間の脳は痛みに優先順位をつけ、一番つらい所に意識が集中するもの。なので辛すぎる肩こりの前では腰痛はかすんでしまっているのです。

このパターンは肩こりが治っていくと腰痛を感じるようになります。本人はいきなり腰痛が現れたので驚くでしょうが、肩こりでかすんでいた腰痛がただ順位が変わっただけであって、腰も元々良くなかったのですよ。

もう一つは、たまたま腰の痛みのキャパが広かったということ。痛みはすぐに現れるのではなく、コリや歪みなどが一定以上蓄積して、それがキャパを超えるほど溜まった時に出ます。そして、そのキャパは人それぞれです。広い人もいれば狭い人もいます。狭い人はすぐに痛みを感じ、広い人は相当溜まっても気づきません。この方はたまたま腰のキャパが広い方なのかもしれませんね。

まぁ当院ではどこの症状だったとしても、身体全体の調和を整えることを重視しているので、結局は腰も全部治しますけどね!

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