こんにちは。旗の台で15年以上の実績を持つ整体院『ボディコーチ』院長の上野です。
今回は、「家事をしていると手がしびれる」という症状で来院された40代女性のお客様の事例をご紹介します。手のしびれは一時的なものと軽視されがちですが、放置すると日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。同じようなお悩みをお持ちの方の参考になれば幸いです。
1ヶ月続く手のしびれ、原因不明…?
このお客様は、約1か月前から右腕から手にかけてのしびれを感じるようになり、病院で頸椎のレントゲン検査を受けられました。結果は「異常なし」。それでも症状が改善しないため、当院にご相談いただきました。
しびれは常に出ているわけではなく、家事など身体を動かしている時にピリピリとした感覚が強くなり、休憩するとやわらぐという特徴がありました。
「動作時のしびれ」は首や鎖骨周辺の神経圧迫が関係
このような「動かしている時にしびれが悪化し、休むと軽減する」症状は、医学的には「労作性しびれ」と呼ばれます。
重大な神経疾患が除外されている場合、このような症状の原因として特に考えられるのが、首(頸椎)から鎖骨、腕にかけての神経圧迫です。
主な原因として以下の3つが挙げられます。
1. 頸椎椎間板ヘルニア
首の骨(頸椎)と頸椎の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで手や腕にしびれを引き起こします。
2. 胸郭出口症候群(TOS)

鎖骨と肋骨の間を通る神経・血管が、小胸筋や鎖骨周辺の筋緊張により圧迫されることで起こる症状です。デスクワークや姿勢不良がきっかけになることもあります。
3. 斜角筋症候群
首の側面にある斜角筋という呼吸補助筋が緊張し、その間を通る神経に圧迫を与えることで発症します。長時間の同一姿勢やストレスによる呼吸の浅さが影響することもあります。
当院での整体のアプローチ
初回の整体では、主に斜角筋および胸郭周辺の筋肉の緊張を緩和することを目指しました。また、頸椎や鎖骨のアライメント(骨格のバランス)を整える施術を行い、神経の通り道を広げることを意識しました。
特に、筋膜リリースによって硬くなった筋肉や結合組織を緩め、神経圧迫の軽減を図ります。
症状が動作中に現れるタイプのため、その場ですぐ効果を実感するのは難しいこともありますが、次回以降の施術で経過をしっかり観察し、整体プランを最適化していきます。
手のしびれの予防法とセルフケアの重要性
手のしびれは、姿勢の悪さや筋肉の緊張が積み重なることで慢性化しやすい症状です。以下のような対策が予防・改善に効果的です。
- 長時間の同じ姿勢を避け、こまめに身体を動かす
- 肩や首周りのストレッチを習慣にする
- 深い呼吸を意識して、筋肉の過緊張を防ぐ
- 肩甲骨や胸郭の可動域を広げる体操を行う
まとめ:手のしびれは早めの対処がカギです
手のしびれは、「ちょっとした不調」と思われがちですが、背後には神経や筋肉のバランスの乱れが潜んでいる可能性があります。特に、家事や仕事中にしびれが強くなる場合は、早めのケアが非常に重要です。
当院では、痛みやしびれの根本原因にアプローチする整体を提供しています。検査では異常がなくても症状が続いている方、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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