左右の足の長さが違う(脚長差)があると、身体にはさまざまな影響が出ることがあります。脚長差の程度によっては、無症状の場合もありますが、特に大きな差がある場合は、以下のような影響が考えられます。
1. 姿勢の歪み
脚長差があると骨盤が傾き、全身の姿勢が崩れることがあります。骨盤の傾きは、背骨にも影響を与え、側弯症(背骨が横に曲がる)や姿勢の不均衡を引き起こしやすくなります。これは、肩の高さが左右で異なる、首や背中の痛みなどの原因になることがあります。
2. 腰痛
足の長さが違うと、立っている時や歩いている時に一方の足に過度な負荷がかかります。これにより、腰の筋肉や関節に不均等なストレスが生じ、腰痛を引き起こすことがあります。特に、片方の骨盤が下がっている場合、腰の筋肉が緊張しやすくなります。
3. 関節への負担
脚長差により、股関節や膝、足首にかかる負荷が異なります。これにより膝や股関節に痛みが出たり、関節の摩耗が進んで変形性関節症のリスクが高まることがあります。長期的に見て、関節の変形や機能低下を招く可能性もあります。
4. 筋肉のアンバランス
脚長差があると、左右の筋肉の使い方が異なり、筋力バランスが崩れることがあります。長い方の足にかかる負荷が大きくなるため、その側の筋肉が過度に発達し、短い方の足の筋肉が弱くなることがあります。これにより、筋肉の疲労や慢性的な痛みが起こりやすくなります。
5. 歩行の異常
脚長差が大きい場合、歩行パターンが不自然になることがあります。歩く時に片足を引きずったり、身体が左右に揺れるような不安定な歩き方になり、これが筋肉や関節に追加の負担をかける原因になります。長期的には足首や膝、股関節に問題が生じる可能性があります。
6. 疲労感
脚長差があると、身体のバランスを取るために無意識に姿勢や動きを調整し続ける必要があるため、全身の疲労感が増すことがあります。特に長時間の立ち仕事や歩行の後に、腰や背中の疲れが出やすくなります。
対処方法
- インソールやシューズ補正: 軽度の脚長差であれば、足の短い側にインソールを入れたり、靴底を補正することでバランスを改善できます。
- 整体: 筋肉や身体のバランスを整え、姿勢の改善を図ります。また日々のストレッチや筋力トレーニングも役立ちます。
脚長差は放置すると長期的に身体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があるため、痛みや違和感を感じたら早めの対処が大切です。
当院では下のような脚長差でも数回の施術で改善が可能ですので、お気軽にご相談ください。