〈頭痛薬の多用が新たな頭痛を引き起こす可能性〉

こんにちはボディコーチ院長上野です!
当院に通い始めて3か月が経つ20代の女性のお客様はずっとひどい頭痛に悩まれていました。
しかし、先日「今週は薬を飲まなくても大丈夫でした!」とうれしい報告。

お客様は長年、月の半分は頭痛薬に頼りきりでした。頭痛薬の多用は易刺激性が増し、薬物乱用頭痛という状態になりやすくなります。

易刺激性のメカニズム

慢性的な薬の多用は、痛みに対する「易刺激性」(いしげきせい)というものを引き起こします。これは一言でいうと、脳には痛みの感じやすさをコントロールする機能があり、頭痛薬を使い続けることでこの機能がマヒしてしまいます。結果、痛みの耐性が低下し、従来は耐えられた痛みがより強く感じられる現象です。

例えば、鎮痛剤を長期的に使用していると、もともとは気にならない程度の痛みでも耐えられなくなることがあります。鎮痛剤が切れると、軽い頭痛や腰痛が非常に強く感じられるため、「薬なしでは耐えられない」という感覚に陥るのです。このようにして、薬を使い続けることで逆に感覚が過敏になり、さらに薬が必要な状態に悪化してしまうケースもあります。

さらに身近なところでいえば、腰痛に対してシップを頻繁に使用することでも、同じような影響が出る場合があります。

このことを伝えると、徐々に減らしていく決意をされました。

頭痛に対してどのように治していくか

ではこのお客様の頭痛に対して当院ではどう治していくかといいますと。まず頭痛の原因となりやすい頸椎や肩周りの筋肉を整えること、骨盤や体幹の安定、そして自律神経の調整に重点を置きます。さらに生活習慣を見直し、規則正しい生活リズム、偏らない食事、軽い運動も取り入れることも必要です。ストレス過多の仕事らしいですが、健康のことを考えると転職も考えなければなりません。(そこはお得意の占いの出番です)

頭痛は肩こりからくるものであれば改善は簡単ですが、この方のように片頭痛の類は時間を要します。ですが改善することも多いので、頭痛持ちの人はぜひ頭痛改善に取り組んでもらいたいですね。

そして、整体を始めてから3か月が経過し、少しづつ薬を飲まなくても耐えられるようになってきました。

現在、4人に1人が頭痛を経験すると言われ、つらい思いをされている方が多くいらっしゃいます。皆さん薬しか楽になれる方法がなく、よくないと思っていても薬の多用をやめられなくなっています。しかし、長期間の薬物使用は新たな頭痛を引き起こすだけでなく、胃や肝臓などの健康にも影響を与える可能性があります。できる限り薬を使わずに頭痛を軽減できる方法を一緒に見つけていきましょう。


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