こんにちはボディコーチ院長上野です。
お客様から「身体が痛い時にお酒を飲んでも大丈夫か」と質問を受けることがたまにありますが、私は強い痛みがある時や神経痛がある時はできるだけ控えるようお伝えしています。
実は私もお酒が好きで、多少腰が痛い時でも飲んでしまうことがありますが、やはりアルコールが身体にさまざまな影響を与えるのも事実です。
アルコールが痛みに及ぼす一時的な影響
痛みがある時にアルコールを飲むとなんか楽になったような気がすることはありませんか?
アルコールを摂取すると、脳内でGABA(ガンマアミノ酪酸)という神経伝達物質の働きが高まり鎮痛効果を感じることがあります。またアルコールによって感受性が鈍くなるため、その場では痛みを忘れるかもしれませんが、実際には痛みの原因そのものは解消されていませんし、反動もあります。
アルコール摂取による悪化リスク
アルコールは体内で以下のような影響を引き起こし、痛みを悪化させる要因となります。
- 脱水症状と炎症の促進
アルコールには利尿作用があるため、体内の水分が失われやすく、脱水症状が起こりやすくなります。脱水状態では血液循環が悪化し、筋肉や関節への酸素や栄養供給が不十分になるため、痛みや疲れの回復が遅れるリスクがあります。また、アルコールは体内で分解される際に炎症を引き起こしやすい化合物を生成するため、関節や筋肉の炎症を悪化させる恐れもあります。 - 神経系への影響
アルコールは中枢神経系に働きかけ、神経の働きを一時的に抑える一方で、長期的には神経へのダメージを引き起こします。特に神経痛を抱える方の場合、アルコールが神経に負担をかけることで痛みがさらに強くなる可能性があります。 - 代謝への負担と老廃物の蓄積
アルコールの分解には肝臓や腎臓が大きな負担を受けます。分解が追いつかないと、体内にアルコールの分解産物(アセトアルデヒドなど)が残留し、これが老廃物として体内に溜まりやすくなります。老廃物が蓄積することで、筋肉や関節の痛みが悪化するリスクが高まります。 - 姿勢と血行不良
飲酒時には同じ姿勢や不良姿勢を続けることが多く、これが筋肉や関節に負担をかけ、血行不良につながります。血行が悪くなることで痛みが長引く原因ともなり得ます。
アルコールを控えるべきケース
強い痛みや神経痛、慢性的な関節痛を抱える方は、アルコールの摂取はできるだけ控えた方が賢明です。痛みが軽減されていると感じても、それは一時的な効果であり、翌日には症状が悪化するリスクが高いためです。
本格的に痛みを改善したい場合は、禁酒まではいかなくても飲酒量を減らし、痛みの根本原因にアプローチすることをおすすめします。
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