〈身体の痛みとアルコール摂取:飲酒が痛みに与える影響とリスク〉

こんにちはボディコーチ院長上野です。
以前お客様に身体に痛みがある時にお酒を飲んでもいいのかと質問されたことがあります。アルコールは一時的な痛みの緩和効果があるものの、実際にはさまざまなリスクを伴います。

アルコールが痛みに及ぼす一時的な影響

「お酒を飲むと痛みが和らいだような気がする」という経験をされたことはありませんか?

これは、アルコールが中枢神経系に作用し、一時的な鎮痛効果をもたらすためです。また、アルコールは痛みの感受性を鈍くするため、痛みを感じにくくなることがあります。

しかし、重要なのは「痛みの原因が解決されているわけではない」という点です。アルコールによる鎮痛効果は一時的なものであり、時間が経過するとむしろ痛みが悪化する可能性があります。

アルコール摂取による痛みの悪化リスク

1. 脱水症状と炎症の促進

アルコールには強い利尿作用があり、体内の水分が失われやすくなります。脱水状態が続くと、以下のような影響が生じます。

  • 血液循環の悪化:筋肉や関節への酸素供給や栄養供給が不十分になり、痛みの回復が遅れる。
  • 炎症の悪化:アルコールの分解過程で炎症を引き起こす化合物(アセトアルデヒドなど)が生成され、関節や筋肉の痛みを増幅させる可能性がある。
2. 神経系への影響

アルコールは神経系に作用し、一時的に鎮静効果をもたらしますが、長期的には以下のような問題を引き起こします。

  • 神経のダメージ:神経の働きが乱れ、神経痛が悪化するリスクがある。
  • 感覚の鈍化:痛みを感じにくくなることで、身体の異常に気づくのが遅れる。
3. 代謝への負担と老廃物の蓄積

アルコールの分解には肝臓と腎臓が関与し、大きな負担を受けます。

  • アセトアルデヒドの蓄積:この有害物質が体内に残ることで、炎症反応が促進され、痛みが悪化する可能性がある。
  • 疲労回復の遅れ:肝臓の負担が増えることで、筋肉の修復や回復が遅れ、慢性的な痛みの原因となる。
4. 姿勢の悪化と血行不良

飲酒時は長時間同じ姿勢をとりがちです。

  • 不良姿勢の継続:長時間の不良姿勢が筋肉や関節に負担をかける。
  • 血行不良:筋肉や関節の痛みが長引く原因となる。

どのような場合にアルコールを控えるべきか?

以下のような方は、痛みの悪化を防ぐために飲酒を控えることをおすすめします。

  • 強い痛みがある方(腰痛、関節痛、神経痛など)
  • 慢性的な関節炎や筋肉痛を抱えている方
  • 神経痛が悪化する傾向にある方
  • 回復を早めたい方

完全に禁酒する必要はありませんが、少なくとも痛みが強い時期は飲酒量を控えることで、回復を早めることができます。

痛みの根本原因にアプローチする方法

痛みを軽減するためには、アルコールによる一時的な緩和ではなく、根本的なアプローチが重要です。

適度な運動とストレッチ
〇筋肉の柔軟性を高め、血行を促進する。
〇特にストレッチは、筋肉の緊張を和らげる効果がある。

バランスの良い食事
〇炎症を抑える抗酸化食品(ビタミンC・E、オメガ3脂肪酸を含む食品)を摂取する。
〇アルコールの代謝を助ける栄養素(ビタミンB群、亜鉛)を意識する。

質の高い睡眠
〇身体の修復・回復には、十分な睡眠が不可欠。
〇深酒を避けることで、睡眠の質を向上させる。

専門的なケア(整体・カイロプラクティック)
〇痛みの原因を特定し、適切な治療を受ける。

まとめ

痛みがあるときにアルコールを飲むと、一時的に楽になるように感じるかもしれませんが、実際には痛みの根本原因が改善されるわけではなく、むしろ悪化するリスクが高まります。

痛みを根本から改善するためには、飲酒を控えめにし、適切な運動・栄養・睡眠を取り入れることが大切です。また、専門的な施術を受けることで、より効果的に痛みの軽減が期待できます。

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