〈身体の歪みは健康に戻ろうとする反応を邪魔をする〉

こんにちはボディコーチ院長上野です!

皆様は「可逆性(reversibility)」という概念をご存じでしょうか?

これはある変化やプロセスが元の状態に戻ることができるかどうかを指す言葉です。一般的な例として、水を凍らせて氷にすることが挙げられます。これは温度を上げれば再び水に戻せるため「可逆的な変化」となります。逆に、燃焼によって木が灰になる過程は、元に戻せないので「不可逆的」です。

身体における可逆性

この可逆性の考え方は、身体の健康にも当てはまります。例えば、軽い怪我や風邪のように、時間が経つと元の健康な状態に戻るものが可逆的な状態の例です。身体には自然治癒力が備わっており、健康な状態に戻る力が働いています。

一方、肩こりや腰痛、慢性的な頭痛、手足のしびれといった症状は、時間が経つだけでは自然に改善しにくい場合があります。これらの慢性的な不調は可逆性が働きにくく、元の状態に戻りづらいことが特徴です。

歪みと可逆性の関係

身体の歪みは、筋肉や骨格のバランスを崩し、血流や神経伝達に影響を与え、自然治癒力を弱めます。特に背骨と骨盤のゆがみは顕著に表れます。このような状態では可逆性がうまく働かず、慢性的な症状が長引くことが多くなります。整体やストレッチ、適度な運動によって身体の歪みを整えれば、自然治癒力が正常に働き、元の健康な状態に戻りやすくなります。

生活習慣の重要性

また、整体だけでなく、日常の生活習慣も重要な役割を果たします。運動不足やストレス、不規則な生活リズム、栄養不足なども可逆性に影響します。これらを改善して生活リズムを整えることで、自然治癒力がよりスムーズに働き、可逆性が向上し、健康な状態を維持しやすくなります

したがって、可逆性を高めるためには、身体の歪みを整え、生活習慣の見直しも合わせて行うことが必要というわけなのです。


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